海外調達製品の不具合改善・再設計
国際物流が発達したことにより、金属部品の海外調達を検討される方も多いかと思います。
コストダウン・海外でしか製造出来ない製品・大量量産が可能といったメリットもある反面、
納期が遅れるリスクがある、不具合発生時の原因追求が難しいといったデメリットもあります。
今回は実際に、山陽にて海外調達製品の不具合改善・再設計を短納期で行った事例を紹介いたします。
金属部品を海外調達する際のデメリット
金属部品を海外で調達する場合、以下のデメリットが考えられます。
納期が遅れる
国際問題の影響、都市のロックダウン、交通機関の麻痺、ストライキなど、納期が遅れる要因となるリスクは多くあります。
また、国内の様に出荷した翌日には製品が届くという配送も、海を越えてではなかなか難しいのが現状です。
不具合発生時の原因調査が難しい
輸入代理店を介する場合が多く、商流が複雑になるほど、原因追及に時間が掛かることが多いです。
大量ロットでの購入となる
海外調達品の場合は一度に大量の仕入れを行っている御会社も多いのではないでしょうか。
倉庫を確保して、在庫を管理しなければなりません。また、設計変更が発生したら、大きなロスが出ます。
山陽の海外調達製品改善事例
お客様のお困りごと
- 金属部品(貫抜き)を海外調達しているが寸法が安定しておらずラインストップがたびたび起きている。
- 調達の商流が、海外メーカー→輸入販売代理店→自社となっており原因調査・対策が進まず、緊急の対応が必要
技術的な課題
- 海外製品のため図面が無い
山陽のご提案
機能要求を満たす代替案の提案
寸法がバラつく要因を現品から特定し、機能要求を満たす代替案の提案を行いました。
海外メーカー品のため図面がありませんでしたが、現品と機能要求から製品図を作成しました。
寸法がバラつく要因を現品から特定し、機能要求を満たす代替案の提案を行いました。
海外メーカー品のため図面がありませんでしたが、現品と機能要求から製品図を作成しました。
実現までの過程
構成が比較的シンプルだったため、ご相談→仕様提案までを4日間で対応し、仕様すり合わせ→試作→お客様での試験→生産準備(金型・軸製作等)→量産品納入までを短期間で行いました。
プレス品、バネ、切削品、
組付けまで、社内で一貫生産いたしました。
山陽の幅広い保有技術
山陽では、プレス、ばね、切削、接合、組み立てなど多くの加工を社内で一貫して対応できます。
多種多様な技術を保有しているからこそ、お客さまの課題に対して最適な加工方法をご提案可能です。
金属部品の設計や加工方法の選定段階からサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。