板ばね(板バネ)の量産は山陽にお任せください
薄板ばね(薄板バネ)や皿ばね(皿バネ)などさまざまな形状の板ばね製造が可能です。材料はSK85、S60C、SUS304CSP、SUS301CSPと要望に合わせた材料をお選びいただけます。
自動車業界や産業機器の仕事も多く、大量生産の品質体制も備えています。
試作から量産まで一貫して対応させていただきけます。
また、板ばね加工以外にも、圧縮ばね、引張ばね、ねじりばねの加工も可能です。
ばねの量産でお困りでしたら、大阪の山陽に相談ください。
板ばね(板バネ)とは
板ばねはその名の通り板の形をしたばねのことをいい、コイル形状のコイルばねと区別されています。鋼のしなりよって生まれる弾性エネルギーを復元力として利用し、材質と厚さによって性能を変えられます。
材料にはばね用専用の薄板鋼材をする場合が多く、プレス加工等で成形するのが一般的です。
厚さは0.1mm以下の薄いものから、30mm以上の厚みのあるものまでさまざまで、厚いものは構造物の一部などにも使われています。
板を曲げただけの単純な形状から必要なところにばね機能を持たるような複雑な形状まで用途に合わせて対応できることが特徴で、自動車のサスペンションや産業用機械のダンパー、身近なとこではトングなどに利用されています。
板ばねは単純な形状のため加工精度や品質管理が難しい部品でもあります。山陽はこれまで数千種類の板ばね加工の実績がございますので、安心してご依頼いただけます。
板ばね(板バネ)の特長
板ばねの特徴は設計の自由度が高いこと、製造がしやすいことです。材質、厚み、曲げ方、複雑な形状など設計条件が豊富になります。
形状次第で、押させる、留める、挟むといった方法の選択から、耐久性の向上や軽量化といった機能の選択ができます。
例えば、クリップのような単純形状のものや4箇所を同時に押さえるような複雑なものまで、比較的単純な構造で製造可能性です。
製造はプレス加工で行われるため、低コストで大量に生産が可能です。そのため、ほとんどの機械製品に使用されています。
単純形状のため、加工を安定させることが難しく、スプリングバックなどを考慮した金型設計や素材のロット毎で変化する材料の微妙な違いに注意しなければなりません。
板ばね(板バネ)用途や材質と種類について
用途
自動車、家電、建材、産業機器、農業機械など
材質
SK85,S60C,SUS304CSP,SUS301CSP
自動車:給油口に使われている板バネ)
家電:乾電池の電極受けとして使われている板バネ
①薄板ばね(バネ)
薄い板形状をしており、最も多用されているばね(バネ)です。
「板ばね(板バネ)」とよばれているものは一般的にこの「薄板ばね(バネ)」を指しているといっても過言ではありません。
この特徴しては物を固定しながらも繰り返し脱着できるということです。
物を固定しながらも脱着を容易にできるという機能を活かして
下記のような用途で使用されることが多いです。
用途:電池ケースの電極スイッチ、蛍光灯のランプを掴んでいる金具、ホースクリップ
②皿ばね(バネ)
円の中心をくり抜いた形状をしています。
ディスクスプリング、ベルビルスプリングとも呼ばれます。
このばね(バネ)は小さな取付スペースで大きな荷重を受けることができます。枚数を増やしたり直列並列の組み合わせによってばね(バネ)特性を変えることができます。
「特に衝撃を緩和したい」時に積み重ねて使用するのに優れています。
用途:強力なボルトの締結の緩み止め、機械部品のマウント部
③渦巻きばね(バネ)
板状の素材を渦巻き状に巻いているばね(バネ)です。
ゼンマイはこれを指しています。
このばね(バネ)は長いストロークを小さなスペースに収納でき同じ力で巻き取ることができる特徴をいかして、スクリーンなど各種の昇降部に用いられます。また、国の重要文化財に指定されるほどの技術を組み込んだ、1度ゼンマイをまけば1年間時計が動き続けるという【万年時計】にもゼンマイが使用されています。
用途:家電製品のコード巻取り装置、万年時計、自動車のシートベルト
山陽の強み
山陽(大阪工場)では、ばね用ステンレス鋼帯・ばね用冷間圧延鋼帯などの板材から、押え板ばね(押え板バネ)、薄板ばね(薄板バネ)、ウェーブワッシャ、クリップ、渦巻ばね(渦巻きバネ)、皿ばね(皿ばね)などの製品をプレス加工・マルチフォーミング加工で製造しております。
規格品には無い、特殊な形状を作りたい場合にご依頼をいただくことが多く、使用方法をうかがい、試作時から量産を踏まえた設計・加工が可能であり、形状・材質等のご提案も行っております。
加工時に使用する金型の製作から自社で行っております。
価格のお問い合わせがございましたら、お問い合わせフォームよりお見積りを承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
板ばね(板バネ)の製品事例
板ばね(板バネ)の製品事例をご紹介します。
薄板ばね(バネ)
SK85焼き入れ焼き戻し鋼帯(リボン地)
t=0.1
業界:エンジン部品
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.5
業界:産業機器
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.3
業界:事務用機器
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.3
業界:建築部品
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.3
業界:車両部品
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.4
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.5
業界:繊維機械
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.5
業界:産業機器
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.6
業界:バイク
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.6
薄板ばね(バネ)
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.8
業界:建築
薄板ばね(バネ)
材質SK85(左:焼き入れ焼き戻し+ディッピング)
t=0.8
業界:バイク
薄板ばね(バネ)
材質SK85(焼き入れ焼き戻し)
t=1.0
薄板ばね(バネ)
材質SK85(焼き入れ焼き戻し)
t=2.0
業界:農業機械
皿ばね(バネ)
ウェーブワッシャ
材質SUS(バネ用ステンレス鋼板)
t=0.2
サンヨウ先生ばね(バネ)Q&A
Q:お客様から(ばね)バネのへたりを心配する声があがりました。
そもそもばねのへたりとは何ですか?
これを【へたり】といいます。
もっと簡略して御説明しますとバネが持つ弾性限を超える力がバネにかかるとへたります。
この弾性限は、材料の引張強さと一定の関係があり、材質や形状寸法などからある程度計算可能です。
山陽では開発設計からお手伝いをさせていただいておりますので、是非一度お問い合わせください!