プレス金型の初期費用にお困りではありませんか?
プレス加工とは、鉄などの材料に金型を当て、プレス加工機を使って荷重による圧力を加えることで
材料を金型の形に変形させる加工方法のことです。
プレス加工には金型とプレス加工機と材料の3点が必要になります。
加工する形状によって金型を製作する必要がある為設計から製作までの手間や金型自体の材料費(金型部分+ベース部分)などの点から
どうしても初期投資である金型費用が高くなる傾向にあります。
山陽では、コスト削減かつ加工前の段取り時間の短縮が実現可能な「QDC金型」を扱っています。
初期投資を抑えて量産を行いたい方に最適です。
QDC金型とDS金型の違い
【金型の種類】
一般的なDS(ダイセット)金型とQDC(クイックダイチェンジ)金型と呼ばれる金型があります。
【QDCとDSの違い】
QDCプレス金型にはダイと呼ばれる金型の部品のかわりに、QDCホルダと呼ばれる部品がプレス機についており、製作するのは右の図のように型部分の製作で済むので非常にコンパクトで低コストです。また低重量で脱着が容易という事から段取り時間の短縮にもつながっており、「迅速交換金型」とも呼ばれています。
QDC金型のメリット
通常の金型ではダイと呼ばれる部分も製作が必要ですがQDC金型ではダイが必要ありません。
QDCは大きさが小さく移動や保管が楽なので約20分から30分で段取りをすることができます。
プレス加工した製品をエア排出で取り出すことで、取り出し時間を短縮し時間当たりパンチ数UPを実現しています。
QDC金型のデメリット
物が大きいとQDCの型におさまらない為、QDCでは加工することが難しいです。
ただし、弊社では一般的なDS金型で200tまで加工することが可能です。
これは加工できないか、というものがありましたら遠慮なくおっしゃって下さい。
対応可能な条件
QDC金型は板厚3.2mm以下で手のひらサイズ(100×100程)の製品の加工に向いています。
材質としましては、下記が主に挙げられます。
冷間圧延鋼板【SPCC SPCD SPCE】
熱間圧延鋼板 【SPHC SS400 】
自動車用高張力鋼板 【SAPH440 SPFH590】
炭素鋼鋼板【 S45C S55C SK85】
クロムモリブデン鋼 【SCM415 SCM435】
溶融亜鉛メッキ鋼板【 SGCC SGHC】
電気亜鉛メッキ鋼板【 SECC SEHC 】
その他メッキ鋼板【 ZAM SA1C】
ステンレス鋼板 【SUS304 SUS430 SUS420】
ばね用ステンレス鋼板 【SUS301-CSP SUS304-CSP 】
アルミ【 A5052 A1100 A1050】
伸銅 【C2600 C5210 C5191】
加工事例
材質:SGCCで板厚:1.6mmの製品です。
材質:SPC440で板厚:1.4mmの製品です。
材質:SUS304-CSP1/2Hで板厚:0.5mmの製品です。
お客様の数量や形状等のご要望ご相談に応じて、大ロットに適している順送プレスや小ロットに適している単発プレスなど最適なプレス加工を提案させていただきます。
さらに、金型の設計から製作、そしてプレス加工までの一貫して行うことで、試作段階から量産立ち上げまでのリードタイムの短縮を実現しています。
また、金型を社内で製作加工している部署で金型のパンチ数を管理し定期メンテナンス時期を管理しています。
これにより急なトラブルの防止や、品質の安定を実現しています。
「これはQDC金型で加工できますか?」「こんな加工はできるかな?」「この数量は多すぎる?」
何か疑問に思ったこと、困っていること、見積依頼などございましたら山陽までご連絡ください!
他にも多様なプレス加工に対応いたします
絞り加工
円筒絞り、フランジ付き絞り、深絞り、浅絞り等板からプレス絞りをして容器形状を作る加工です。
対象板厚:0.5㎜~4.0㎜