スピンドルカシメ(リベッティング)

スピンドルカシメとは

カシメ加工は金属の接合方法の1種で、塑性変形を利用する加工方法です。
金属の板のみを使用する方法やリベットを使用する方法があり、ねじ絞めや溶接とは異なる接合方法です。
スピンドルカシメは、リベッティングマシンを用いリベット等の締結する部品をツール(インサート)を回転させながら加圧することでカシメる加工方法です。

特長

スピンドルカシメは回転と加圧でカシメるため、加圧のみでカシメる方法に対し非常に小さな力でカシメる事ができ、使用する設備やツールも小さくて済みます。
ツールや部品の形状によって、カシメた後の形状や機能(固定したい・動いてほしい)も選択が可能です。
複数箇所カシメが必要な製品に対して、治具を可動式にし1チャックで加工する等作り方も工夫しております。

用途について

用途:自動車・二輪車・農業機械・建設機械等 機械全般 など
材質:鉄・ステンレス など

製品事例

積層でのカシメ

薄板品を複数枚重ねカシメています。
カムやラッチなどで使用されることもあり一体物で製作するよりもコストダウンとなる場合も多いです。


デコンプレッサ
プレス品×ピン
材質SPHC
t=3.2×φ6
業界:汎用エンジン

プレス+鋳物のカシメ

鋳物のような溶接が難しい製品でも、カシメ加工は接合が可能です。


プレス品×鋳物品×ピン
材質SPHC
t=2.3×φ5
業界:農業機械

可動品のカシメ

カシメは多くの動く部品(機構部品)の製造に用いられています。


パッチン錠
プレス品×ピン
材質SPCC
t=1.6×φ3
業界:農業機械

金属+樹脂のカシメ

樹脂のような熱に弱い部品でも、カシメ加工は接合が可能です。


プレス品×樹脂×ピン
材質SGCC
t=1.6×φ3
業界:自動車

独自の技術により回転方向にも強いカシメが可能です。また、複数個所カシメが必要な製品に対しては治具を可動式にし1チャックで加工しおり、カシメ忘れ防止・コスト低減を実施しています。